双極性障害の発症率と有病率

双極性障害の発症率と有病率

双極性障害の発症率と有病率

双極性障害は、比較的よく知られている精神疾患です。「躁うつ病」という名前で知っているという人もいるでしょう。

 

それだけよく知られている双極障害なので、発症率や有病率も高めだと思うのではないでしょうか。

 

ここでは、双極性障害の発症率や有病率についてご説明していきます。

 

発症率とは

発症率とは、実は正式には双極性障害などに用いられる言葉ではないのですが、この言葉を使って、罹患率について説明する人もいるでしょう。

 

発症率の正式な使い方は、感染症が集団発生したときに使うものですが、ここでは、罹患率と同様の意味として用います。

 

では、罹患率とはなにかというと、一定期間における疾病の発症頻度のことを言います。

 

有病率とは

では、有病率とは何かというと、ある一時点において、その疾病にかかっている人の割合のことを言います。主に慢性疾患に関して使われる言葉になっています。

 

双極性障害における発症率と有病率

双極性障害の生涯有病率は、日本では0.7%程度だとされています。意外と少ないと思ったのではないでしょうか。しかし、双極性障害はしばしばうつ病と間違われることもあり、この有病率が正しい数値ではないという可能性もあります。

 

世界に目を広げると、双極性障害の有病率は2?3%とぐっと割合が高まります。人種や社会的な環境が関わって、海外の方が双極性障害の人が多いのだとも考えられますが、日本では双極性障害についてのデータがしっかりとはとれていないということも、意味しているかもしれません。

 

双極性障害は、遺伝的な要因についても示唆されており、例えば一卵性双生児と二卵性双生児を比べると、一卵性双生児の方が双子での発症率が高いと言われています。

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