双極性障害と強迫性障害

双極性障害と強迫性障害

双極性障害と強迫性障害

強迫性障害とは?

強迫性障害とはどのような障害でしょう?

 

それは強い強迫観念や強迫行為にとらわれ、日常的行為に支障をきたすまでになっている状態のことです。

 

例えば、自分の身体をひどく汚れていると感じたり、他人に触れることを極度に恐れ、一日に何度も手洗いしたりします。

 

嫌な考えにずっととらわれ、不合理な考えだとわかっていても頭から追い出すことができなくなる。家の戸締まりを何度も確認せずにはいられなかったり、部屋の整理整頓を何度も行ってしまったりといったことです。

 

これらの行為は患者自身も非合理的で馬鹿らしいと理性では理解していても、どうしてもやめられないものなのです。それだけに自責の念が強くなり、鬱期になったり、鬱期から移行して双極性障害を併発したりします。

 

強迫性障害と双極性障害は併発しやすい傾向にある

双極性障害は他の精神病ととても併発しやすい心の病です。自責の念からの鬱期や、活動的になる躁期の繰り返しが双極性障害に似ているので、強迫性障害の進行により併発してしまうのです。

 

強迫性障害は治療法が確立しています

双極性障害と同じく、強迫性障害は原因が確定していない病ですが、治療法は確立しています。

 

脳のセロトニンの調整作用に働くSSRIという薬物治療と、認知療法があります。

 

そうした治療を受け、自分が強迫性障害という病気で意思が弱いわけではないということを理解し、根気よく治療を続ければ治る病気です。

 

双極性障害が併発した場合の対応法

双極性障害が併発していた場合も、双極性障害そのものではなく強迫性障害への治療に専念すれば、そもそもの病因であると考えられる強迫性障害が軽度になってくれば自ずと双極性障害の方も軽くなっていくと考えられています。

 

自分を責める傾向の特に強い強迫性障害だけに、病である自分を受け入れ、責めないようにしていれば双極性障害を併発する可能性も減ります。

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