双極性障害とたばこ
双極性障害とニコチン依存症
双極性障害は他の病と合併症を引き起こすことがあります。そのうちのひとつがニコチン依存症です。双極性障害患者のうち、70%がたばこを吸っているとされています。
ニコチン依存症になると身体の中に耐性ができ、身体依存の状態になり一生依存症と付き合わなければならなくなります。依存症になるとその対象に支配されたり、社会生活に対する支障が出てきます。
また、アメリカでの研究ではニコチン依存症による害が、他の精神障害者に比べ双極性障害患者にもっとも危険を及ぼすというものがあります。
たばこで病気が悪化する
たばこは精神障害者にはさらなる害をもたらします。疾患の悪化や気分の沈み込み、そして自殺のリスクの上昇。また他のドラッグ、麻薬やお酒を乱用しがちになります。そしてもちろん、喫煙はたばこの普通の害も与えます。男性は勃起しにくくなったりします。女性は子供を妊娠しにくくなったり、産まれた赤ん坊の状態に悪影響を与えます。
たばこをやめるメリット
たばこをやめるのに遅すぎるということはありません。たばこをやめることでどのようなメリットがあるのでしょうか。
まず、出費が減り、自由に使えるお金が増えます。副流煙で他のひとの健康に悪影響を与える心配もなくなります。もちろん自身の健康にも良いです。それに双極性障害が軽くなるかもしれません。
どうやってたばこをやめるのか
禁煙のためにはさまざまな方法があります。自分に合った方法を探してみましょう。
吸いたくなったらなにかをして気を紛らわせましょう。清涼飲料水を一口飲み、口に含めてゆっくり飲み下しましょう。これを繰り返すことでたばこを吸った気分になれます。ガムを噛んだり、禁煙パイポなどで気分を紛らわしましょう。もしうっかり吸ってしまってもあきらめないで続けましょう。
失敗も禁煙のうちです。禁煙外来を利用するという手もあります。
しかし双極性障害患者の場合、薬との相性によっては禁煙の薬を処方されない場合があります。いろんな方法を試し、禁煙を目指しましょう。
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