双極性障害(躁うつ病)の原因
双極性障害の詳しい原因はまだ明確ではありませんが、考えられているのは、遺伝的要因、環境的要因と本人の性格によるものの複数の要因が重なって発症する病気だと言われています。遺伝子の関与も要因の1つに上がっていますが、同じ遺伝子を持っていても発症する可能性は人それぞれ違いますが、家族に双極性障害になった人がいると発症するリスクは高まるというデータがあります。
双極性障害は、精神障害に分類されるのですが、精神障害の多く(統合失調症や睡眠障害、うつ病等)も詳しい原因はわかっておらず、さまざまな要因が積み重なって起こっているのではないかと言われています。また、それも、脳の小さな構造の障害に伴い、成育歴や環境に対するストレスが原因だといわれています。
ストレスを抱えやすい時期
特に、人間がストレスを抱えやすいのは、生活環境の変化が伴う時期です。特に、配偶者の死、親や身内の死、子供の結婚、転職、子供の誕生等、生きていくうちに多くの人が通る道ですが、喜びも悲しみも様々な感情と、責任を伴うこのような環境は、精神的にも身体的にも大きな負荷が掛っています。
また、会社の業績悪化による賃金の減少や人間関係のトラブルも大きなストレスになり、病気を発症する背景に関与しているケースが多くあります。
双極性障害だけでなく、多くの精神疾患は元々持っていた弱さと組み合わさって発症する可能性が高いことから、自分自身の弱さについて自覚することが大切です。例えば、転勤先や、配属先で最初の人間関係を築くことが苦手な方であれば、それをどう乗り越えるのかを対処する必要があります。
また、家族や人との死別への悲しみの気持ちから立ち直れない場合等は、早期に心療内科への受診を試みる必要があるかと思います。自分の弱さを知り、対処することが病気の再発のリスクを減少させることに繋がるのだと思います。
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