双極性障害と犯罪
双極性障害になると、通常では考えられない行動をしてしまうということがあります。社会的な問題にもなりそうなものというと、犯罪というものが考えられるでしょう。
双極性障害の症状のために犯罪をおかしてしまうということはありえるのでしょうか。ここでは、双極性障害と犯罪について考えてみましょう。
双極性障害のときに犯罪を犯すことがあるのか
双極性障害のときに、なんらかの犯罪に手を染めてしまうことがある場合というと、躁状態の症状が関わっていると考えられます。
躁状態のときには、気分が高揚していて、衝動的な行動をしがちなところがあります。症状が重い人だと、怒りに任せて他人に暴力を振るってしまったり、危険な運転をしてしまうということがあるでしょう。
双極性障害のときには、犯罪をしようと思ってするのではなく、つい衝動的に体が動いてしまって、あとで取り返しのつかないことをしたと気づくようなパターンが多いでしょう。
双極性障害の躁状態には、そうした危険性があるのです。
躁状態のときに犯罪をおかしてしまわないためには
双極性障害の躁状態のときには、前述のとおりとんでもない行動に出てしまうことがあります。そうした行動に出ないためには、自分が何かしらおかしな行動をしている、気分が常に高揚していると感じたときには、はやめに病院を受診しましょう。
躁状態の気分の高揚は、薬物療法である程度コントロールすることができます。薬を飲んだからといって、すぐに双極性障害が治るというわけではありませんが、そうした異常な行動を抑えるためには、薬物療法は有効なのです。
また、周囲の人も、患者本人の様子がおかしくないかということを、常に観察しておきましょう。薬を飲んでいても、効きが悪い日というのもあるかもしれないからです。
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