双極性障害の男女比

双極性障害は、性別に関わらずかかる可能性のある精神障害です。男女ともにかかることはありますが、男女比というものはどうなっているのでしょうか。

ここでは、双極性障害の男女比についてご説明していきます。

精神障害には、男女で偏りがあるものが多くあります。たとえば、みなさんがご存知のうつ病なんかだと、女性の方が多かったりします。それ以外のものにも、男性がなりやすいもの、女性がなりやすいものとがあります。

では、双極性障害の場合はどうかというと、男女比は１対１となっていて、ほとんど偏りがないと言われています。ですから、双極性障害は、男性の方がなりやすいだとか、女性の方がなりやすいということが言えない精神障害なのです。

前述のとおり、双極性障害の発症率については、男女差はほとんどありません。

しかし、その症状の出方には、男女差があるようです。

双極性障害とは、簡単に言うと躁状態とうつ状態を繰り返してしまうという精神障害です。この、躁状態とうつ状態に男女差があります。

うつ病は女性の方が多いというのは、上記で触れたとおりですが、双極性障害においても、女性の方がうつ症状が重い傾向にあります。また、うつの期間も長く、双極性障害についてよく知らない人から見ると、うつ病にも見えるかもしれません。

逆に男性には躁状態が出やすい傾向があります。躁状態だと、元気だから良いと思うかもしれませんが、感情的になりすぎたり、はしゃぎすぎたりというところから、問題行動に発展することもあります。

もちろん、男性であってもうつ症状の方が出やすい人、女性であっても躁状態になりやすい人がいるので、性別で必ずしも双極性障害の症状が特定できるわけではありません。