双極性障害と統合失調症
双極性障害は、他の精神疾患とよく似た症状があります。そのため、他の病気と間違えられてしまうこともあるでしょう。
その中のひとつに統合失調症があります。双極性障害と統合失調症の違いとはどういった点なのでしょうか。
統合失調症とは
まずは、統合失調症について、どういったものなのかご説明します。
統合失調症では、幻覚や妄想という症状が主な症状です。統合失調症になっている人は、この幻覚や妄想のために、社会生活を送ることが困難になります。
また、思考障害といって、思考が混乱してしまい、発言に一貫性がないといった症状もあります。この症状は周囲から見ると「狂った」と思われるようなこともあるでしょう。
統合失調症といえば、こういった症状がよく知られていますが、実は感情が乏しくなり、会話や意欲が減るといったような症状が出る場合もあります。
このような症状は、双極性障害にも見られることのある症状です。特に幻覚は躁状態、うつ状態のどちらにもある症状ですし、会話や意欲の低下はうつ状態にしばしば現れる症状です。
そのため、統合失調症と双極性障害は似ていて、素人目にはわからないこともあるのです。
統合失調症と双極性障害の違い
統合失調症は、重症化すると突然笑い出したり、奇妙な行動や発言をし始めたりします。これは、幻覚や妄想が見えていたり、思考が混乱しているためなのですが、双極性障害では幻覚が聞こえたり、思考が錯乱しても、そこまでの症状になることはありません。
また、双極性障害では薬で感情のコントロールをすれば、症状はおちつきます。
そのため、統合失調症の方が重症な精神障害だと言えるでしょう。文字にすると症状が似ているように感じるかもしれませんが、実際目にしてみると、その違いがわかるはずです。
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