双極性障害とアスペルガー症候群
アスペルガー症候群とは
アスペルガー症候群とは、外因性の脳機能障害です。つまり生まれつきの病気であるということです。その症状は脳の機能欠陥によるものです。
似た障害に自閉症があります。自閉症は脳の機能欠陥により生まれつき通常のひとよりも知能が低く、通常の社会生活を送れないというものです。
アスペルガーの場合、同じ欠陥でも知能そのものは通常と変わりませんが、対人関係に関する能力が著しく低く、まともな対人関係が築けません。
躁の時と鬱の時があり、その波により行動に大きな違いができ、通常の社会生活を送るのが困難となります。
アスペルガー症候群と双極性障害
アスペルガー症候群のひとは双極性障害をとても併発しやすいものです。
外因性、つまり生まれつきのアスペルガー症候群と内因性、つまり精神的なものでなるとされている双極性障害は気分の上下降があるところから一見とても似ているのです。
双極性障害はいまだ原因不明の病ですが、その病因はもともとの気質に基いているという見方があります。つまりもともとの気質が似ているアスペルガー患者であるがゆえに、双極性障害も発症しやすいといういう見方もあるのです。
アスペルガー患者が双極性障害を併発した場合
そして当然ながら、双極性障害患者がアスペルガーになるということはありません。アスペルガーは生まれつきの外因性の病気ですから、事故などにでも会わない限りなる理由がありません。
ですから、アスペルガーに双極性障害が併発した場合、アスペルガーの治療の方を優先させます。双極性障害の病因と思われるアスペルガーが軽くなれば必然的に双極性障害も軽くなるからです。とはいえ、油断は禁物です。
双極性障害は他の精神病と併発しやすい病気です
双極性障害というは他のさまざな精神病などと併発しやすいという傾向があります。
躁と鬱というふたつの波のリズムが他の病気の症例と重なりやすく、その病を悪化させたり、誤診の元になったりします。病の元をしっかり見極めるためにも主治医との相談を密にするべきでしょう。
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