双極性障害と非定型うつ病の違い
非定型うつ病といううつ病を聞いたことがあるでしょうか。なかなか耳慣れないものかもしれません。通常のうつ病と双極性障害には似た部分があるのですが、非定型うつ病ではどうなのでしょう。
ここでは、双極性障害と非定型うつ病の違いについて考えてみましょう。
非定型うつ病とは
非定型うつ病というのは、通常のうつ病とは正反対の症状をみせるようなうつ病です。
例えば、過食や過眠というような症状がそれにあたります。通常のうつ病だと、食欲は減り、不眠の状態に陥ることの方が多いのですが、非定型うつ病では本当に正反対の症状となっています。
また、気分が落ち込んでいるというのは共通するものの、感情の動きは異なります。通常のうつ病では、意欲関心が低下し、さまざまなことへ反応しづらくなるのですが、非定型うつ病では些細なことで落ち込んだり、良いことがあれば気分がよくなるというようになっています。
また、非定型うつ病では、うつ病とは違い夕方から夜の方が調子が悪いというのも特徴です。
双極性障害と非定型うつ病
上記の非定型うつ病の症状をみて、双極性障害にも似ていると思った人もいるでしょう。特に、良いことがあれば気分が上がり、悪いことがあれば落ち込むというのは、良い気分のときも落ち込んでいるときもある双極性障害とも似ていますね。
しかし、非定型うつ病の場合、そういったトリガーがあって、気分が変わります。また良い気分のときでも、悪いことがあれば、気分が落ち込んでしまうこともあります。
これが大きな違いで、双極性障害の場合は、そういったはっきりした前触れはなかったりします。前触れを感じることはできますが、何か良いことがあったから躁状態になるというようなものではありません。
また、双極性障害のうつ症状では、どちらかというと従来のうつ病、定型うつの症状と共通する部分が多いでしょう。
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