双極性障害と感情のコントロール
双極性障害は感情障害と言われることもあるように、感情のコントロールが非常に難しい病気です。
具体的には、どういう場面で感情のコントロールができなくなってしまうのでしょうか。
ここでは、双極性障害と感情のコントロールについて考えてみましょう。
双極性障害で感情が爆発するとき
双極性障害でも特に躁状態のときには、気分が高揚し、さまざまな場面で感情を表現するようになります。
楽しい気分なことが多くはありますが、一旦自分の気にいらないことがあると、イライラが止まらず、大爆発するように怒り狂ってしまうこともあります。
こういう場合、本人もそうやって怒ってしまうことについて嫌だと感じてはいても、なかなかそれを止められないのです。
しかも、なかなか落ち着かないことも厄介です。
感情のコントロールが効かずに困るのは、躁状態のときだけではありません。うつ状態のときでも、癇癪を起こすことはありますし、大泣きをして止まらないということもあります。
躁状態のときには気分の高揚のため、うつ状態のときには気分が沈んでしまって死にたいような気持ちになっているために、感情が大幅に揺れ動いてしまいます。そして、双極性障害をはじめとした気分障害では、そういった感情のコントロールが非常に難しいのです。
感情のコントロールの方法
双極性障害で感情のコントロールがうまくできない場合、服薬によりある程度症状がおさまります。
感情のコントロールができないことについて、気持ちが落ち着いているときなどに後悔をしたり、自己嫌悪に陥ってしまうこともあるのですが、それは双極性障害の症状であると知ることも必要なことです。過度に自己嫌悪に陥ると、病気の症状を悪化させてしまうことがあるからです。
感情のコントロールができないと感じたら、自分をひとりの部屋に隔離することも重要です。ひとりでいるときなら、枕に当たったり、布団やベッドを叩いたりするくらいは問題ありません。誰にも迷惑がかからない場所で、ひとしきり感情を発散させれば、そのうちおちつくはずです。
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