双極性障害と挫折
双極性障害になると、社会生活の上でさまざまな問題にぶち当たることがあります。挫折を感じ、普通の生活を送ること自体を諦めてしまう瞬間もあるかもしれません。
ここでは、双極性障害と挫折について考えてみましょう。
双極性障害の人が物事に対して挫折するとき
双極性障害でも特にうつ状態のときというのは、物事に対して意欲的に取り組むことができません。例えば、うつ状態の時期に、就職活動や資格試験を受けようと思っても、なかなかスムーズにことが進まずに、挫折してしまうということもあるでしょう。
また、治療が長期化することで、治療自体を途中で諦めてしまうということもありえます。
躁状態のときには、こういった何かを諦めるというような症状はあまりみられませんが、うつ状態のときには、何かに挑戦すると、挫折しやすくなります。
健康を保つために、1日1回ウォーキングをすると決めても、それも3日程度で挫折してしまうということもあります。
意欲がないという状態は、とかくそういう状況に陥りやすいのです。
もしも、何か継続して行う予定があるなら、周囲の人にも協力してもらうと挫折しづらくなります。ただし、体調が優れないときや、極端にやる気がでないときには無理はしてはいけません。
無理をすることが大きなストレスになり、双極性障害の症状を悪化させてしまう恐れがあるからです。
挫折経験をきっかけに双極性障害になることも
双極性障害と挫折の関係はそれだけではありません。実は、今までずっと成功してきたというような人が、なんらかの挫折体験をすると、それが引き金になって双極性障害になってしまうということがあります。
うつ病でもみられるこの現象ですが、失敗をしたことがないという人は、失敗に対する耐性がないのかもしれません。そのために、挫折に対するストレスやショックは半端なく、精神疾患を引き起こすほどなのだと考えられます。
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