双極性障害の予後
予後という言葉をご存知でしょうか。これは、ある疾患にかかってから、回復するまでの経過の見通しのことを言います。
双極性障害についても、この予後という言葉が使われることがあるでしょう。ここでは、双極性障害の予後について考えてみましょう。
予後とは
予後とはどういう意味かを冒頭でも触れていますが、もう少し掘り下げてご説明します。
「予後が良い」「予後が悪い」という言葉を聞いたことがあるでしょう。その意味を、治療が終わった後の状態の良し悪しだと思っている人も少なくないのではないでしょうか。
実はこれは、その病気がこれからよくなる可能性が高いか、悪くなる可能性が高いかということを示しています。
ただし、これはその時点での見通しのことなので、治療を行う経過で、また予後が変わってしまうこともあるでしょう。
双極性障害の予後をよくするためには
何の疾患においても、この予後をよくするというのは大きな意味を持ちます。それは、双極性障害の場合でも同じことです。
予後をよくするためには、その人に適した治療方法というものがとても重要です。単に薬物療法だけでは十分ではないでしょう。双極性障害では認知行動療法というような治療法も用いられ、それも重要な治療法ではありますが、患者本人がどれだけ治療に積極的になり、自己を管理できるかという点も、予後をよくするためのポイントになります。
つまり、治療をいかにスムーズに進め、回復する可能性を高くするかというのは、医師にだけかかっているわけではなく、患者本人の姿勢も非常に重要なのです。
これまで治療が思うようにすすまず、予後が悪いという人でも予後がよくなる可能性はあります。
双極性障害の予後をよくするためにも、双極性障害について深く理解し、適切な治療を進めていきましょう。
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