双極性障害と退職

双極性障害に限らず、大きな病気にかかった場合、現在在職する仕事がどうなってしまうのかという心配があると思います。

双極性障害にかかった場合、医師による休職命令が書かれた診断書が出ます。その場合、会社にその診断書を提出し休職に入ることになります。決して診断書を隠したりしないで下さい。病気の症状による悪影響を会社や家庭のひとびとに及ぼしてしまいます。

そうして３ヶ月の休職期間に入ります。３ヶ月過ぎたら再度医師の診察を受け、完治の診断が出ない場合また３ヶ月の休職が続きます。

退職になる条件は各会社によって違いがあります。入社時に受け取った社則などで確認してください。退職を避けたいという意識から無理に会社に出ようとする方がありますが、医師の許可がなければ出ることは出来ません。

退職に至るまでに病気とどうつきあうか主治医とよく相談しましょう。

休職期間が残り短く、会社から退社勧告に従うべきか悩む方もおられるでしょう。

会社に残りたいと考える方には厳しいかもしれませんが、それなりの条件ならば退社することをオススメします。

双極性障害になった原因が会社のストレスの多い環境である場合が多く、復職したとしても再発する可能性が高いからです。会社への復帰を希望する方には残念な話ですが、双極性障害に罹患した場合、治療が非常に長期に渡る可能性が高いのです。１０年以上ということも珍しくありません。

ですから退職に至る可能性も高いのです。

退職後の収入ですが、健康保険の傷病手当金や年金機構の厚生障害年金などになると思います。それでも生活が苦しい場合は生活保護を受けることもできます。収入は下がりますが、生きていくことはできます。

双極性障害になった自分を嘆いてばかりでなく、新しい人生を受け入れていくことが大事なのです。