双極性障害と転職

双極性障害で会社を休職中に、転職を考えてみる方もいるかもしれません。病身中の自分に対する会社の処遇に不満を感じ、別の会社へ移ろうかと考えている方もいるかもしれません。

ではどのような会社に移るのが良いか？

おそらく、現在よりも良い待遇の会社へ移籍することは無理でしょう。なぜなら双極性障害に罹患中、もしくは元・双極性障害という履歴は就職活動に明らかにマイナスにしかならないからです。根強い社会の偏見を考えれば無理からぬことです。

現実的な対応は現在の会社の福利厚生を利用し尽くすことを考えた方が良いです。そしてまず治療しながら会社復帰を目指すべきです。

しかし転職を考えるのは大事です。

そもそもの双極性障害になったのは会社での周囲からの多大なストレスが理由の一因であることが多いからです。

双極性障害患者にとって目指すべき、転職はどういったものでしょう？それはストレスを軽減する環境の会社ではないでしょうか。給料自体は低くても、病気が再発しないような環境こそが大事でしょう。

病気に理解のある会社や同僚や上司こそが大事なのです。ハローワークや障害者職業センターなどを通しての就職ならば、双極性障害という病気を受け入れてくれた上で働かせてくれるでしょう。

世間一般的な価値観ではなく、自分自身のためになる転職活動を目指した方が良いでしょう。

また特殊な例として、外資系の会社に転職するという場合があります。

外資系は過去の経歴よりも実力主義ですし、障害者雇用枠なども空いている場合がありますので意外と狙い目となっています。

ただ日本の会社とはまったく別物のやり方や即座にクビにされることもあるという実力主義成果至上主義ですので、そういった異文化の世界でやっていける覚悟と自信がない限りは難しいでしょう。

さまざまな方向がありますが、自分に合った方向を目指し、社会とのつながりをなくさないように生きていきましょう。