社会に出てから躁うつ病と戦った7年間

社会に出てから躁うつ病と戦った7年間

社会に出てから躁うつ病と戦った7年間

プロフィール: o.tさん、30代女性、兼業主婦、治療期間10年

 

短大を卒業して就職した先で、パワハラにあって躁うつ病になりました。仕事を淡々とこなす私に、先輩達から無理難題を押し付けられ・・・その上、ひどい時には関係のない家族をバカにされたこともありました。それまでの家庭環境は悪くなかったと思います。社会に出てからの逆境が自分を変えるきっかけになりました。

 

働き始めて1年経った頃、自分でもはっきりとわかる程に情緒不安定になりました。調子が良い期間は周りを気にせず過ごせるのですが、一旦気持ちが落ちると大変。1日誰とも口をきかない日、家に帰ってきて物に当たり散らす期間もありました。それから2年ほどたったある日、突然死んでしまいたい衝動にかられ自死行為。幸い命に関わるほどの大事にまでは発展せずに済みました。でも、それを期に仕事を辞める決心をしました。

 

治療中は必ず病院で出された薬を飲み、ストレスが溜まりにくい環境を整えました。1人暮らしをしていたので、経済的な面でのストレスが溜まらないように実家に戻りました。父親はいまいち病気を理解していないようでしたが、優しかったです。母親はうつ病に関しての本を読んでくれたようで「一緒に考えていこう」と応援してくれました。

 

そこから完全に社会復帰するまでに約7年かかりました。体調が良くなった!と思い込み、仕事を始めても環境の変化についていけず鬱状態になり・・・またしばらくは働けないほどの不安定な時期が到来。これを何度も何度も繰り返して完治しました。その間、家族が励ましてくれたり、理解を示してくれた事に大変救われました。

 

躁うつ病は、きちんと治療しておかないと繰り返してしまう傾向があるようです。できるだけ自分の事を周囲へ正直に話し、休息をとれる場所を作ることが大切です。もし、家族が理解を示してくれない場合は、アルバイトをしながらでも家を出た方が良いと思います。安らげる場所の確保、これが躁うつ病を完治する1番大切なことだと思います。

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