DSM-5における双極性障害の診断基準
精神疾患について調べるときに「DSM-5」というのを聞いたことがあるでしょうか。
これは、精神障害に関する診断基準のことなのですが、双極性障害についても、この診断基準が存在しています。
ここでは、DSM-5における双極性障害についてご説明していきます。
双極性障害でのDSM-5診断基準
DSM-5を双極性障害の診断基準として用いるときは、「双極性および関連障害(Bipolar and Related Disorders)」という項目をみることになります。
これには、7つの精神疾患の診断基準が含まれています。その7つとは、双極性I型障害、双極性II型障害、気分循環性障害、物質・薬物が誘発する双極性および関連障害、身体疾患による双極性および関連障害、他で特定される双極性および関連障害、特定不能の双極性および関連障害となっています。
例えば、双極性I型障害では「明確な躁病エピソード(躁病の症状の経験のこと)があり、それに大うつ病エピソードがある疾患」と定義されています。
一言で双極性障害といっても、7つの種類に分かれているのは、驚きを感じるのではないでしょうか。
DSM-5ではどういう症状があると双極性障害と認められるのか
DSM-5の診断基準を使って、双極性障害を診断することができるのですが、具体的にどういった症状があれば双極性障害だと診断されるのでしょうか。
これは、特定子によって異なります。DSM-5の双極性および関連障害の特定子にはさまざまなものがあるのですが、例えば「不安性苦悩型」という不安による苦痛・苦悩が目立っているというタイプの場合、5つの診断基準があり、それにあてはまる数によって、重症度が診断できます。
このように、DSM-5を用いた診断は、かなり細分化されていて、詳細に双極性障害のタイプや症状の程度を特定できるようになっているのです。
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