双極性障害 ガイドライン 治療

双極性障害(躁うつ病)ガイドライン

双極性障害(躁うつ病)ガイドライン

双極性障害だけではなく、医療機関では様々な病気の治療を行います。その治療に使われる新たな薬が開発された場合や、新しい治療法が出た場合にはその効果を検証しなければなりません。日本では、医師の裁量に任せた治療がほとんどでガイドラインというものがなかったのが事実ですが、現在、厚生労働省からの指摘もあり、大学や学会がガイドラインの作成にあたっています。

 

大うつ病と双極性障害についてのガイドラインも既にありますが、国内での臨床実験の結果や治療法に対する具体的な明記がなく、内容は比較的浅いイメージがあります。双極性障害のガイドラインには、入院治療と外来治療に関する事項があります。入院が必要な状態とは、@自死の企図 A治療に適さない家庭環境 B身体合併症がある等という記載がありますが、その状態以外については具体的な明記がありません。その他の症状で入院を判断するのは国内ではやはり、医師の裁量に任せられるようです。

 

治療や薬物療法について

治療に関して注意する点や薬物療法についても以下のように明記されています。

 

睡眠障害を併発していることへの配慮、家族の当事者への関わり方について配慮してもらう点、薬物療法の理解を促すこと等、治療を行う際に、周囲の環境や本人のメンタルケアに関する事項が記載されています。また、薬物療法に関しては、少量からの治療の推進や処方する薬の種類によっては、身体に悪影響を及ぼす危険性を示唆し、治療期間に注意を払うことなどが明記されています。

 

ガイドラインには上記に紹介した事項が並べられていますが、治療では患者さんの不安な気持ちに寄り添い、医師と患者さんとその家族とが団結して治療に励むことが大切です。ガイドラインも大切ですが、個人の性格や成育歴、環境を理解した上で治療していくことが最も重要なことではないかと思います。

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