双極性障害と病識の重要性

双極性障害と病識の重要性

双極性障害と病識の重要性

病識という言葉をご存知でしょうか。これは、自分が何らかの病気であるという自覚のことをいいます。精神疾患では、この病識がなく、症状が悪化した頃に気づくということがよくあります。

 

では、双極性障害の場合にはどうなのでしょうか。ここでは、双極性障害と病識について考えてみましょう。

 

病識と双極性障害

病識というのは、前述のとおり病気にかかっているという自覚のことです。さまざまな精神疾患において、この病識がないという状態がみられますが、双極性障害においては、病識が全くないという人はそれほど多くはないでしょう。

 

なぜなら、うつ状態という誰にもわかりやすい状態も、双極性障害には存在しているからです。ですから、誰に指摘されなくても、自分が病気かもしれないという疑いは持つことができるのです。そして、診断を受けることで病識を持つことになります。

 

ただし、自分が精神疾患であると認めなくて、周囲から指摘されているにも関わらず病識を持てないという人はいるでしょう。

 

病識がないときの影響

双極性障害であるにも関わらず、本人に病識がないという場合、どのような影響があるのでしょうか。

 

まずは、治療を受けることができないということが挙げられるでしょう。治療を受けないため、病状はどんどん悪化して行く可能性があります。また、躁状態がひどい人の場合は、周囲にも多大な迷惑をかけることもあり、かなり注意が必要です。

 

双極性障害を認めることができないという人は、精神疾患に対して治らないのではないかという恐怖や、異常者だという偏見があるかもしれません。

 

しかし、きちんと治療を受ければ回復していきますし、誰でもなる可能性のある疾患であるということを理解し、病識をつけ、治療を受けなければ、改善することはかなり難しいでしょう。

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