双極性障害に関わる誤診
双極性障害は診断の難しい病気です。ですから、ときには誤診ということも起こってしまいます。
双極性障害に関係する誤診には具体的にどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、双極性障害と誤診についてご紹介していきます。
双極性障害で一番よくある誤診とは
双極性障害なのに、別の病気として診断され、治療を受けていくうちに双極性障害だと判明するパターンの誤診があります。
それは、うつ病と誤診されることです。
これは、双極性障害の中でも、II型とされる方々に頻繁に起こります。それは、II型の人の躁状態は軽躁程度で、周囲から見ると問題に思えない程度だからでしょう。
うつ状態については、通常通り症状がありますし、ひどい場合もあり、そのためうつ病だと誤診されることがあるのです。
うつ病と双極性障害では治療方法も異なります。ですから、双極性障害だと気づかずに、うつ病の治療を続けていると、いつまでたっても双極性障害が改善しません。
ちなみに、うつ病と診断されて、のちのち双極性障害と判明する場合は、誤診とは言えないかもしれません。うつ状態のときに病院にいくと、うつの症状しか認められないことが多いからです。
ですが、いつまでも気づかない場合には、誤診と言ってしまっていいでしょう。
うつ病以外の誤診
精神疾患は、似ている症状を持つものが多いため、しばしば似た症状のもの同士で誤診が起きてしまいます。
双極性障害では、他にも統合失調症と誤診されるケースもよく起こるものの1つです。その場合、双極性障害特有の気分の波を見逃してい可能性が高いでしょう。
また、発達障害のある人が、双極性障害と間違えられることがあるようです。特にADHDの症状には、双極性障害の躁状態の症状に似ているところがあり、発達障害であるのに双極性障害と診断されてしまうことがあります。
こういった誤診は、病状の悪化などを招くこともありますから、診断時には慎重にならなければなりません。
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