双極性障害と認知療法
双極性障害の治療では、薬物療法にも、それぞれの症状にあわせた治療が行われていきます。双極性障害の治療で代表的なものというと、認知療法というものがあるのですが、これは一体どのような治療法で、どういった効果があるのでしょうか。
ここでは、双極性障害と認知療法についてご説明していきます。
認知療法とは
認知療法とは、歪んだ思考の癖や考えというものを、修正していくという治療法のことです。双極性障害になる人というのは、物事に関する考え方や感じ方が極端な方向になっていて、通常の人とは異なります。
例えば、うつ状態のときにみられる無価値感や罪悪感、躁状態のときにみられることのある誇大妄想などがそれにあたります。
こうした認知の歪みを正常に戻すことを目指すのが、認知療法です。
双極性障害における認知療法
双極性障害の治療には、この認知療法というのがもちいられることがあります。また、認知行動療法といって、認知療法と行動療法を合体させたような治療法もよく用いられます。
認知行動療法とは、上記で説明した認知療法に加え、行動をコントロールするための治療を行うものです。
双極性障害では、この認知行動療法が最も効果的なのではないかというようなことも言われています。
この認知行動療法は、自分でこれに関する書籍を読むことでも、十分効果があるでしょう。しかし、やはり医師の判断のもと行われる治療法が一番効果を発揮するでしょう。
また、認知療法・認知行動療法だけを行なっていれば、双極性障害が回復するというわけではなく、必要なときには薬物療法も行わなければなりません。双極性障害は、いくつかの治療法を組み合わせて、長期的に治していくものなのです。
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