双極性障害の人のライフチャート
ライフチャートというものを知っているでしょうか。
双極性障害では、このライフチャートを作成することが、自分の症状の理解にとても役立ちます。
ここでは、双極性障害とライフチャートについて考えてみましょう。
ライフチャートとは
一般的にライフチャートというと、自分が経験したことなどを、図で表すもののことを言います。ライフチャートは精神疾患だけに用いるものではありませんが、何らかの病気にかかっている人にとっては、自分の症状をきちんと理解し、その法則を知るためにとても役立つでしょう。
病気の症状の移り変わりや、そのきっかけなどを記録することで、治療にも役立てることができるかもしれません。
双極性障害でのライフチャート
双極性障害は、躁状態とうつ状態が移り変わる病気です。
そのため、このライフチャートとはとても相性が良いのです。
躁状態に切り替わった時期、うつ状態に切り替わった時期、そしてそのきっかけと思われるものを記録しておけば、病状の経過を見ることができます。
ついでに、治療内容や服用している薬なども記録していくといいでしょう。
これを記録することで、結果的に再発に早期に気づけたり、躁状態やうつ状態に切り替わるタイミングがわかるようになったりします。
ライフチャートを作るのは難しくありませんから、双極性障害の治療を受けているという人は作ってみてはどうでしょうか。
ちなみに、双極性障害でのライフチャートの作成は、ライフチャート法といって、米国神経保健研究所のロバート・ポスト博士という人が開発したものです。これにより、薬の処方のタイミングなども判断できるため、患者本人だけではなく、医師にとっても正しい治療を行う助けとなるものなのです。
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