双極性障害(躁うつ病)と子育て
病気もなく、障害のない健康なごく普通の女性でも子供を産んで育てることは簡単なことではなく、家庭では様々な問題があるかと思います。双極性障害や他の障害を抱えながらも子育てしておられるお母さんはおられると思いますが、不安や心配なこともたくさんあるでしょう。
双極性障害を抱えての子育ての難しさ
双極性障害を抱えて、子供を育てるということは、容易なことではありません。双極性障害を抱える人は、通常の人よりも、ネガティブな思考になることや、逆に気分が高揚し、ハイテンションになることや人に対し、挑発的になることも少なくありません。しかし、幼い子にはそのような病気については理解することができないのも事実です。もし、うつの症状が出たら、ミルクを与えたり、ご飯を作ったり、オムツを替える気力さえ失うことも考えられます。しかし、子供は幼い時の母親の愛情は必要であり、幼いころに形成された人格が後々の性格にも影響を及ぼす可能性も否定できません。
周囲の協力を得ながら子育てを
「障害があるから子供を作るな」という人も少なくないと思いますが、人間の権利であり、それは誰にも邪魔する権利は与えられていません。子供を適切な環境で育てることは自分の力だけでは厳しいのは事実ですが、家事や育児に協力してくれる家庭環境や親せき、両親の協力、市町村や行政機関の利用、保育園や幼稚園の利用など様々なところから、得られる協力を利用し、日ごろから無理のない環境で子供を育てることが大切です。
自分の体調管理はもちろんですが、子供はご飯を与え、オムツを替え、お風呂に入れてと幼いころは、全て人の手が必要です。自分の体調の優れない時、誰がどこでどのようにしてサポートしてくれるか等、家族でサポート体制を整えることで、人の手を借りながらも母親であり続けられるのではないかと思います。
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