双極性障害の躁状態と我慢

双極性障害の躁状態と我慢

双極性障害の躁状態と我慢

双極性障害には、躁状態という気分が高揚している状態と、うつ状態という気分が落ち込んでいる状態の時期があります。

 

躁状態のときには、気分が高揚しすぎていて、何に対しても衝動的になってしまうというような症状があります。

 

そんなときに、我慢という行為はできるのでしょうか。ここでは、双極性障害と我慢について考えてみましょう。

 

双極性障害の躁状態のときに我慢はできるのか

双極性障害の躁状態というのは、気分が高揚しているという状態です。この状態だと、笑いたい時にはとても笑いますし、楽しいことはとても楽しく取り組めます。しかし、そういったポジティブな言動だけではなく、怒ったり、思い通りにならなかったらイライラするというようなネガティブな言動の方も、通常よりも激しくなってしまいます。

 

イライラしたり、嫌な気分になるというのは、誰しもあることでしょう。しかし、通常、ちょっとしたことなら態度に出さずに隠すことができるはずです。ですが、双極性障害の躁状態になっていると、その我慢がしづらくなります。衝動が勝ってしまうため、我慢をするより先に行動をしてしまうのです。

 

躁状態のときのツケがうつ状態のときにくる

躁状態で我慢ができないというのは前述のとおりです。ですが、躁状態の時期には、我慢ができなかったという自覚をあとですることはできても、それについて深く悩むようなことはあまりありません。

 

問題なのは、うつ状態の時期に移行した時です。このころには、自分が我慢ができずにしてしまた行動を冷静に見ることができます。しかし、その行動について、罪悪感や後悔がわいてきて、精神的につらくなってしまい、うつの症状が重くなるということもあるようです。

 

躁状態のときに過激な言動をしてしまう傾向にある人は、躁状態のときに特に気をつけて治療を進めていかなければならないでしょう。

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