双極性障害による対人関係の影響
ふたつの極
双極性障害はふたつの対極的な症例が現れます。活発で明るくエネルギッシュな躁状態。抑うつ的で無気力になるうつ状態。これらふたつの症状が交互に現れるだけに、周囲への人間関係に大きな影響を与えないはずがありません。
躁状態の場合
躁状態である時、患者はとても活動的になっています。また自己肥大や自尊心の肥大化、無茶な金遣い、奔放な性関係を持つなど、周囲に積極的に影響を振りまき、多大な迷惑をかけますが、楽観的になってる当人はまるで気にかけません。
喧嘩腰にもなりがちなため、病気であることをしらない人間は驚いてそのひとから離れていってしまいます。もちろん家族に対しても大きな迷惑を与えてしまうでしょう。
それでも当人はケロッとしているのですからますます周囲を苛立たせてしまいます。
うつ状態の場合
うつ状態である場合、意外ですが患者はとてもぴりぴりとしており、対人関係に対しても非常に過敏になっていて、対人恐怖症と思えるほどです。もしあまりに近づかれすぎた場合、風船が爆発するように激昂することもあります。
一見うつ状態に見えず、普通に行動しているように見えても、うつ状態の時は内心常にびくびくと緊張でいっぱいになっています。自己不全感や自己否定、未来への不安がいっぱいで、恐怖に充ちた状態になっているからです。
またうつ状態は外見上は、普通にじっとしているだけなので家族などからあまり問題視されません。しかし患者自身は気分が軽くなる躁状態よりもうつ状態の方を問題視しやすいので、家族との意見相違が生まれ、より神経を苦しめます。
ますます自分の殻に閉じこもり、対人関係を自ら絶ってしまいがちです。
対人関係療法
こうした対人関係に対する問題に直面しがちな双極性障害には、対人関係療法というものがあります。これは患者の動向によって行なうかどうか医師が判断します。
患者の心理状態を見てカウンセリングしたり、生活のリズムの見直しなどを行います。そうして徐々に対人関係の刺激に慣らしていき、治療していきます。
双極性障害は一生つきあうもの
双極性障害は一般的な意味で「治る」ことのない病気です。一生つきあっていかなくてはならないのです。そうであるからこそ、対人関係にも少しづつ慣らしていかなくてはいけません。
双極性障害にかかり人間関係が破綻しても、無事治癒し、ちゃんとした社会生活を送っているひとはたくさんいます。無理のないペースで社会復帰を目指していきましょう。
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