双極性障害とアルコール
アルコール依存症の危険
双極性障害とアルコール依存症はとても併発しやすい病です。双極性障害はアルコール依存症になりやすく、アルコール依存症は双極性障害を引き起こしやすいのです。そしてとても危険な組み合わせなのです。
双極性障害患者がアルコール依存症になる理由
双極性障害患者がなぜアルコール依存症になりやすいのか?それは病気の苦しみから逃れたくて、お酒に手を出してしまうからです。
うつ状態の苦しみから逃れたくて、初めはちょっとした気晴らしのためささやかな一杯からどんどん量が増えていき、ついにはアルコール依存症にまでなってしまうのです。病からの逃避によって新しい病にかかってしまうというわけです。
アルコール依存症患者が双極性障害にかかりやすい理由については不明です。双極性障害の原因自体が不明だからですが、統計的にはっきりと証明されています。
アルコール依存症からの脱出
アルコール依存症は飲酒により家族や周囲のひとびとに多大な迷惑をかけます。アルコールによって行動が支配され、自分の意思とは無関係にお酒を飲み続けなくてはならない身体になってしまいます。
双極性障害患者ともならばさらに心身ともにボロボロにさせられ、なんとしても治療しなくてはならない病気です。
勘違いしている方が多いのですが、アルコール依存症は当人の意志や考えや嗜好とは関係のないれっきとした病気です。アルコールへの欲求に支配されていて、当人は飲みたいと思っていなくても飲まずにいられないものなのです。そして飲んでしまった罪悪感にとらわれ、それから逃げ出したくてまた飲んでしまうというループに陥ってしまうのです。
それに対処するには精神科へ行くべきです。カウンセリングを初め、断酒のための薬を処方してくれますし、いざとなれば入院という手段を取ることができます。
他には断酒会のような断酒のための自助グループに参加するという方法もあります。
そしてなにより大事なのは当人の自覚です。自分がアルコール依存症であることを受け入れ、積極的に治療を受けなければ病からの脱却はありえません。
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