双極性障害とストレス

双極性障害にかかっているとストレスに弱くなります。病気による精神への負荷がさらに重くなるのですから当然でしょう。ですからストレスの原因になるものには、可能な限り近づかないよう行動しなくてはいけません。

自分がストレスに弱いからといって自分を責めてはいけません。これは双極性障害のせいであって、そのひとの甘えや弱さというものではないからです。特にストレスに弱くなるのはうつ状態の時ですから、よく自分にそのことをいい聞かせましょう。

双極性障害では一見まったく普通のひとと変わらず、病気であると理解してもらいにくい場合があります。外から見れば仕事もバリバリこなし、商談や交渉なども平気で行い、なんの問題もないように見えます。

しかし双極性障害にかかっているとある程度の期間をおいて突然仕事などに対する集中力が切れ、なにもできなくなることがあります。
周囲のひとびとからはそれを甘えなどといわれ、よりストレスにさらされることになります。

対人関係がストレスの原因になりやすいことも容易に想像できるでしょう。例えどんなに気の合う相手であっても、時に会いたくないこともあります。そういう時は無理せず、相手に理由を話して会うのを避けておきましょう。こちらのペースに合わせてくれる相手がいるのはとても大事です。

双極性障害でストレスを避けるにはなるべく平穏な生活を送ることです。躁状態の時であってもはしゃぎ過ぎず、行動をほどほどに抑えるよう心がけなければいけません。

うつ状態の時は、できるだけ元気が出るようなことをしましょう。どのようなものでもいいので、元気が出たり楽しくなるような遊びや仕事をしましょう。

また季節の変わり目や気候によって、症状が変わってきますのでそれに備えることも大事です。

そして、心の中で納得のいかないひっかかることがあったら、納得できるまで考えましょう。納得できないことをノードなどに書き出し、それを分析して考えて腑に落ちる答えを出しましょう。ストレスの軽減のためにどんな小さなこととも向き合っていきましょう。