双極性障害(躁うつ病)と結婚の関係
双極性障害を抱えて生きているかたの中には、発症前に結婚された方、発症後に結婚された方、どちらもおられますが、障害を抱えていることで人一倍苦労した方も少なくないと思います。双極性障害は、人に迷惑をかけることがある為に、職場での人間関係に亀裂が入ることや、交友関係が悪くなることも考えられます。
配偶者やその両親の双極性障害への理解
結婚を決意する時に、配偶者がどれだけ病気について理解してくれるかがポイントになると思います。これまでの生活から、新たな人との生活となると、生活スタイルも当然変化します。その新しい生活リズムに自分がいかに慣れていくか、配偶者の協力がどれだけ得られるかは、新婚生活で最も大切なことです。それに加え、夫婦になると様々な選択をする機会があります。結婚式はどうするのか。子供を作るのか。人生の大きなイベントに加えて、日常生活の中の、金銭管理は誰がするのか、家事や掃除の役割等の小さなことにもお互いのバランスが取れてないと夫婦生活は上手くいかなくなります。それだけではなく、自分の配偶者の家族や親せきとのお付き合いもあります。少なくても、配偶者の両親には、双極性障害という病気については理解を促さなければなりません。本人同士の問題のように思える「結婚」ですが、家族の理解と協力を得ることが、一番大変で、精神的にもストレスのかかることだと思います。
結婚して「夫婦」になるということは、戸籍上では「家族」ですが、お互いのことを知っているつもりで実は、知らないことの方が多いという方も少なくありません。お互い、違う環境で育ってきたもの同士ですから、家庭の「当たり前」は普通の夫婦でも衝突があります。そのような家庭環境が違うことで生じる小さなトラブルも積み重なると大きなストレスになりかねません。夫婦間で、話し合い、譲り合いお互いが心にゆとりを持って生活することで再発のリスクは減り、円満な生活が送れるのではないかと考えます。
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