双極性障害の日内変動
「日内変動」という症状は、うつ病によく見られる症状です。これは、1日のうちで、症状の重さが変わるという意味の言葉です。
双極性障害にもうつ状態の時期というのがありますが、双極性障害でも日内変動が見られることがあるのでしょうか。
ここでは双極性障害と日内変動について考えてみましょう。
うつ病における日内変動
冒頭のとおり、うつ病ではその気分に日内変動があることが特徴となっています。例えば、朝は気分が沈み、起き上がることもできないのに、夕方になると症状が軽くなる・・・というような場合を、日内変動といいます。
1日のうちで調子がよいときなら、色々なことができるのですが、そうではないときにはとても辛い思いをします。また、朝に症状が強くでて、午後?夕方に調子がよくなってくると人が多いようです。
双極性障害と日内変動
双極性障害のうつ状態にも日内変動の症状がみられます。この日内変動については、うつ病とおなじように朝がつらく、夕方は調子が良いという人の方が圧倒的に多いようです。
双極性障害で難しいのは、調子が良くなったときに日内変動だと思われ、うつ病に間違われることもあるということでしょう。
しかし、日内変動や、症状の程度がよい期間が、実は躁状態の時期で、うつ病ではなく双極性障害だったということはよくあることです。日内変動で症状が軽くなっていても、うつであることは変わりなく、とても元気なわけではありません。また、双極性障害でも、躁状態がかなり軽い軽躁で、うつ状態がひどいという人もいるので、そのあたりを見分ける必要があります。
ただし、日内変動については次の日にはまた具合が悪くなっているというようなことになるため、躁状態と見間違えることはあまりないでしょう。
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