双極性障害の人は見捨てられ不安があるのか
見捨てられ不安という言葉は、精神疾患について調べていて目にしたことがある人もいるかもしれません。これは、その言葉通り見捨てられるのではないかということに不安を感じるという症状のことです。
では、双極性障害の人は、この見捨てられ不安を感じることがあるのでしょうか。
見捨てられ不安とは
見捨てられ不安がよく見られる精神疾患というと、境界性パーソナリティ障害というものが挙げられます。
見捨てられ不安は、対人関係上の不安のことで、周囲の人に見捨てられるのではないかという不安があるような症状のことです。不特定多数の相手への見捨てられ不安もありますが、特定の相手が対象になっていることが多いようです。
見捨てられ不安は、幼少期に親からの愛を十分に受けてこなかった人によく現れる症状だと知られています。
双極性障害と見捨てられ不安
では、双極性障害の人はこの見捨てられ不安を感じているのでしょうか。
一般的に、双極性障害と見捨てられ不安に直接的な関係があるとはされていません。前項で触れた「境界性パーソナリティ障害」は、双極性障害に症状が似ているので、強い見捨てられ不安があるという人は、双極性障害ではなく境界性パーソナリティ障害である可能性があります。この2つは短期的な診断が難しい部分もあるため、後々に境界性パーソナリティ障害であると判明することもあるでしょう。
ただし、双極性障害だから見捨てられ不安はないというわけではありません。見捨てられ不安自体は、双極性障害とは関係なく、独立して存在している可能性もあるからです。
ですから、見捨てられ不安が強いからといって、自分は双極性障害ではないと自己診断するのはやめておきましょう。疑いがある場合は、必ず病院で診断を受けるようにしてください。
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