双極性障害の混合状態
混合状態とは?
双極性障害には混合状態というものがあります。
通常、双極性障害という名前が示すように、躁状態と鬱状態が交互に現れる病気です。ある期間を置いて、躁状態になったり鬱状態になったりします。
躁状態になると態度が大きくなったり無駄遣いを始めたりし活動的になります。鬱状態は気分が沈み、生きているのが辛くなったり、時には自殺すら行います。
そういった対照的な状態を繰り返すものなのですが、中には混合状態に陥る場合もあります。
混合というのはその名の通り、躁状態と鬱状態が混ざって出現してしまうのです。今、笑っていたと思ったら次の瞬間には泣き出してしまったりと、ほとんど混乱したような状態に陥ってしまいます。
パターンが読めない混合状態
この混合状態に陥ったら、毎日の過ごし方にもさらなる注意が必要です。双極性障害者が自殺する場合、鬱病とはパターンが違います。
単なる気分の落ち込みだけでなく、躁状態の時の自分の思慮の浅い振る舞いに自己嫌悪してしまい、思い出して自殺に踏み切ってしまうパターンが多いのです。
双極性障害で混合状態になったら躁状態の軽挙をすぐに落ち込みの材料としてしまい、衝動的に自殺に踏み切ってしまうことがあるのです。
鬱病と誤診されやすい混合状態
混合状態は、主に軽躁状態と鬱状態とで形成され、軽躁状態の時の患者はむしろ「自分は元気な状態なのだ」と勘違いしてしまい、鬱状態の時だけを医師に話して鬱病と間違って診断されてしまうこともあります。
やっかいなことに双極性障害と鬱病では治療のための薬が別物なのです。
そのため治療で間違った投薬を施され、いつまでも治らないという事態になります。正しい治療を受けるためにも、医師とはしっかりと話し合いましょう。混合状態であっても正しく投薬すればしっかり病気を抑えることは可能です。
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