双極性障害と共依存
共依存という言葉をご存知でしょうか。これは、依存症の一種で、簡単にいうと相手から依存される状態に依存してしまうというような状況のことをいいます。
双極性障害の人は、この共依存状態に陥りやすいのでしょうか。ここでは、双極性障害と共依存について考えてみましょう。
共依存とは
共依存とは、前述のとおり相手に依存される、必要とされることに依存してしまうような状態です。相手には自分がいなければ・・・と思う事で、自分の存在意義を無意識に感じています。
精神的に不安定な恋人同士などでは、この関係に陥りやすい傾向にあり、DVの被害者で、相手から離れられないというような場合も、共依存関係にあることが多いようです。
共依存に陥ってしまう人は、自分に自信がなく、自己愛や自尊心が足りていません。そのため、相手から必要とされたり、相手には自分がいないとダメだと思うことで、自己を保っているようなところがあります。
双極性障害の人は共依存になりやすいか
双極性障害の人は、特にうつ状態にあるときには、自己愛も自尊心も足りていないでしょうから、共依存の関係性になりやすいと言えるでしょう。
それと同時に、双極性障害の人の周囲にいる人たちについても考えてみなければなりません。双極性障害の人には、自分がいなければ・・・と思い、共依存関係に陥っている人が、周囲にいる可能性があります。
こうした人は、双極性障害の人が病気の症状のために苛立ち、八つ当たりされたりしても、「この人には自分がいなければ・・・」と感じてしまいます。
双極性障害の人の周囲に、共依存関係にある人がいると、治療がうまく進まないこともあるかもしれません。この共依存という状態についても、双極性障害の治療と同様に改善が必要なものなのです。
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