双極性障害とリストカットなどの自傷行為
リストカットなどの自傷行為というのは、精神疾患にかかっている人によく見られる行動です。実際に自殺しようとしているわけではない場合もありますが、なぜ精神疾患にかかる人はリストカットをするのでしょうか。
双極性障害でも、自傷行為というのはよく見られる症状です。ここでは、双極性障害におけるリストカットなどの自傷行為について考えてみましょう。
双極性障害で自傷行為をするときとは
双極性障害で自傷行為をする場合とは、多くの場合うつ状態のときになります。
自傷行為はうつ病の人にもよく見られる行動ですが、双極性障害でも、うつ状態だと同じようにリストカットなどといった自分の身体を傷つけるような行動をとるといったことが多くみられ、エスカレートすると自作未遂に発展してしまうこともあります。
そのため、自傷癖がある人については、周囲が行動をある程度観察する必要があるでしょう。
リストカットのほかには、オーバードーズといって、処方されている薬を大量に飲むような行為も見受けられます。リストカットとは違い、オーバードーズは周囲が気づきづらく発見が遅れることもありますから、自傷癖がある人の場合本当に注意が必要なのです。
なぜ自傷行為をするのか
双極性障害だけの話ではありませんが、うつ状態にあるとなぜ自傷行為をしてしまうのでしょうか。
まずは、うつ状態だと死にたい気分になるというのが関係しています。つまり、自殺未遂として自傷行為が繰り返されているということです。
そのため、自殺願望があると自傷行為を繰り返してしまいます。このタイプの人は、注意しておかなければ、本当に死に至ることもあるでしょう。
また、本気で死のうとは思っていないものの、自分に対する怒りや嫌悪感などが自傷という行為で出てきているということも考えられます。
この場合は、命に危険があるような程度まで自傷をするということは考えづらいでしょう。
いずれにしても、自傷行為は放っておくと危険です。双極性障害の人の自傷に気づいたら、周囲の人が病院に連れて行くといったことも必要でしょう。
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