双極性障害の回復期

双極性障害になると、仕事を休職したり、辞めたりする必要があることが多いでしょう。また、学生であれば、休学をしたり、学校を長期で休んだりということが必要になるかもしれません。

そうして治療が進めば、回復期といって社会復帰をするようになります。

ここでは、双極性障害の回復期について掘り下げていきましょう。

双極性障害の治療が進み、生活に支障がないレベルになってきたら、社会復帰を考えることになります。このあたりのタイミングは、医師の判断におまかせすることになります。

全ての患者さんの目指すところはここですよね。

回復期を迎えると職場や学校に復帰したり、処方される薬が変化するようなこともあります。また、通院頻度も少なくなることもあるでしょう。

ただし、この回復期は非常に重要な期間であり、注意しなければならないことも多いのです。

双極性障害が安定してきて、回復期になった人は、少なからずプレッシャーを感じます。

それは、しばらく離れていた社会に復帰することに対する不安や、いままで迷惑をかけてきた周囲に対しての申し訳なさから、必要以上にがんばらなければならないと思ってしまうことに起因しているでしょう。

ですが、回復期には無理なく通常の生活をするということが重要になります。また、引越しや結婚など、生活における大きな変化は負担になってしまうので、社会復帰後落ち着くまではするべきではありません。

回復期に無理をすると、双極性障害の症状がまた再発してしまいますから、慎重に落ち着いて生活をしましょう。

診察にもしっかりと通うことが重要です。回復期には、病気が治ったのではなく社会生活に慣れるためのリハビリ感覚でいるほうがいいのかもしれません。