双極性障害の周期=サイクルについて
双極性障害とは、躁状態とうつ状態が切り替わるような気分障害です。その切り替わりの周期は、人により異なります。
双極性障害には、大きくわけて3つのタイプがあり、そのタイプによって切り替わりのサイクルの傾向も異なるのです。
ここでは、双極性障害の切り替わり周期についてご説明していきます。
基本的な周期の考え方
躁状態・うつ状態の切り替わりのサイクルは人により異なります。
個人差がかなりあるものなので、周期がどのくらいかというのは一言で表すことは困難です。
通常は、躁状態が数週間?数カ月程度、うつ状態が数カ月?数年程度という周期を繰り返すようなことが多いでしょう。
意外と緩やかとは思いませんか。
ですが、双極性障害には、ラピッドサイクルといって急速に躁状態とうつ状態を繰り返すような人もいるのです。
ラピッドサイクルとは
ラピッドサイクルの双極性障害の人のことを、ラピッドサイクラーといいます。
双極性障害には、I型とII型、そして気分循環型がありますが、ラピッドサイクラーはII型に多く見られます。もちろん、I型の人にラピッドサイクラーがいないというわけではありません。
ラピッドサイクルがどの程度の周期なのかというと、1年に4回以上躁状態とうつ状態を繰り返すようなときのことを指します。
また、元々は通常の周期だったのにも関わらず、症状が悪化して、ラピッドサイクルになってしまうこともあります。
むしろ、双極性障害だと診断された最初のころからラピッドサイクルだと認められるケースは少なく、症状が悪化することにより、気分の波の間隔が失われていくことで、ラピッドサイクルに変化してしまうようです。
ラピッドサイクラーには、女性の方が多く、甲状腺機能低下症の合併があることも多いため、甲状腺機能の低下が一因となっているとも考えられています。
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