急速交代型の双極性障害
双極性障害にはいくつかの型がある
双極性障害には複数の種類の型があります。急速交代型の双極性障害はそのひとつにあたります。双極性障害は患者のその行動から診断を下します。
双極性障害の基本的な行動パターン
患者の行動から診断するというのは例えば、
躁状態の場合、
- やたらに元気でほとんど眠らなくても疲れを感じない。
- 気が大きくなり、やたら大きなことばかりいう。
- 衝動的に大きな買い物をしてしまう。
- やたらコミュニケーションに積極的になる。
- 何事にも落ち着きをなくす。
などです。
また鬱状態の場合、
- 気力が低下してなにもやる気が起きない。
- 自分を無価値だと感じて落ち込む。
- 睡眠障害になり、疲労がちゃんと取れない。
- ひととのコミュニケーションを避け、怖がるようになる。
- 自殺衝動や自殺を行おうとする。
などがあります。
双極性障害というのはこの両方の状態がある程度定期的に交互に現れるものなのです。
急速交代型では
しかし急速交代型の場合その期間が非常に短いものになります。医学的には年に4回以上これらの状態が交代して現れた場合に診断されます。実際にはそれ以上に交代する期間が短い場合が多く、ひとによっては1日ごとに交代します。
そのため周囲に混乱を巻き起こすことが多く、回りの対応も難しくなります。
通常の双極性障害の場合、病識があればそれなりに対応ができるのですが、急速交代型はその交代の期間の短さから、当人も病状の変化に振り回されてしまう場合があります。双極性障害患者の内、10〜20%が急速交代型にあたるとされます。
性差の見られる急速交代型の双極性障害
通常、双極性障害を持つ患者は男女比がほぼ同じで性差が見られないのですが、急速交代型の場合、その患者の70〜90%が女性がなります。
双極性障害として特殊な部類に入りますが、普通の双極性障害と同じく投薬によりその症状を抑え治療することは可能です。
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