双極性障害での苦しみとは
双極性障害というものは、外見でわかる障害ではありません。
外見で障害がわからないということは、良いことのようにも感じるかもしれませんが、だからこその苦しみというものがあります。
ここでは、双極性障害の人が実際にどういうことに苦しむのかということを考えてみましょう。
障害を理解されにくい
双極性障害とは、躁状態とうつ状態が繰り返される病気です。特に躁状態の症状が軽躁の場合は、ただの気分屋と片付けられてしまうことも少なくありません。
ですが、本人はこの両極端に移り変わる気分に、とても苦しまされます。
躁状態のときには、いろいろなことをやりすぎてしまったり、感情を表現しすぎたり。そして、うつ状態のときには、何もやる気が出ずに生活が困難です。
しかも、躁状態のときにやったことについての後悔の念にも苦しみます。
こういった双極性障害独特の苦しみについて、周囲がうまく理解することができずに、元気に動ける場合もあるのだから、甘えだと言ったり、心が弱いと決めつけてしまったりするのです。
周りに理解されないということは、孤独感を強めてしまい、症状の悪化にもつながることがあります。
薬の副作用による苦しみ
双極性障害では、治療に薬物療法を用いることがほとんどです。双極性障害で使用される薬にはさまざまな種類があるのですが、薬の副作用に苦しめられることもあります。
精神疾患に用いられる薬は、副作用が強く出てしまうものも少なくなく、症状を改善するのではなく、逆に悪化させてしまうこともよくあることです。
そういう場合には、薬を変更するわけですが、なかなか自分に合う薬にめぐり逢わなかった場合には、この副作用に苦しむという期間がそれだけ長くなってしまうのです。
双極性障害になると、その症状に苦しむというだけではなく、周囲の反応や治療方法に苦しめられることがあります。
周囲に理解者がいると、苦しみも少しは楽になるでしょう。
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