軽度の双極性障害
双極性障害は大きく2つに分けられる
躁状態とうつ状態が交互にサイクルする双極性障害ですが、その症状の現れ方から、T型とU型に分類されています。躁状態とうつ状態がはっきりと別れており、状態のサイクルもある程度長期に渡るのがT型です。通常、双極性障害といえばこちらの型を指します。
軽い双極性障害U型
そして俗に軽い双極性障害という場合、U型がそれにあたります。こちらも躁状態とうつ状態が分かれているのですが、躁状態が軽躁のため、躁状態とうつ状態の違いがはっきりしません。
軽躁状態というのは躁状態の軽度なもので、定期的に明るく活発で行動的になることから患者自身も快適な状態であると認識されていることが多いものです。
そして躁状態とうつ状態の交代のサイクルが早く、時には1日でサイクルが変わってしまう場合もあります。そのため、一見、双極性障害と判然としないことが多く、病識もなかったりします。軽度の躁のため躁状態がはっきりせず、うつ状態ばかりが目立つので、うつ病と勘違いされることもあります。
双極性障害U型とうつ病
双極性障害U型は「軽度の双極性障害」といわれるくらいですから、症状そのものはT型のように激しくありません。そのため病識に欠けやすく、油断から悪化しやすい病でもあります。
軽度といえどしっかりと医師の診断を受け、治療を受けてください。
その際注意しなければいけないのは軽躁状態のことを報告するのを忘れないことです。
軽躁状態は患者本人に病状であるという認識がない場合が多いので、うつ状態だけの報告からうつ病であると誤診されやすいのです。
見た目は似たような病状であっても、双極性障害とうつ病はまったく別の病気です。治療法も薬もまったく違うので、医師とは慎重に話し合って下さい。
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