双極性障害と罪悪感
双極性障害には、躁状態というものと、うつ状態というものがあります。このうつ状態は、うつ病の症状と同じような症状があり、精神症状についても、身体症状についても、うつ病と共通する部分が多くあります。
では、双極性障害のうつ状態のときに罪悪感を感じるということはあるのでしょうか。
双極性障害で罪悪感を感じるか
前述のとおり、双極性障害のうつ状態というのは、うつ病と同じような症状が存在します。うつ病のときには、患者本人は、ひどい罪悪感を感じています。その罪悪感は、自分がその場に存在することへの罪悪感だったり、周囲の人に迷惑をかけていることへの罪悪感といったようなものです。
うつ病のときには、無価値感に苛まれるので、このような精神状態になるのだと考えられます。そして、そもそも罪悪感を感じやすい人はうつ病になりやすいと言われています。
では、双極性障害のうつ状態ではどうかというと、やはりこちらもひどい罪悪感を感じることがあるようです。また、うつ病と同様にどんどん罪悪感が膨らんで、それが無価値感を一層強くしてしまうという問題もあります。
双極性障害での問題とは
前述のとおり、うつ病でも双極性障害のうつ状態であっても、罪悪感を感じるという症状はあらわれます。
しかし、双極性障害のうつ状態ではうつ病にはないある問題があります。それは、双極性障害には躁状態があるということです。
躁状態では、気分が高揚し、なんでもできるような気分になるため、普段なら考えられないような行動に出ることもあります。
そのことが、うつ状態のときの罪悪感を一層強くしてしまうこともあるのです。躁状態のときに自分がしたことについて、周囲に罪悪感を感じてしまうということです。
躁状態のときのことを後悔したりするというのは、双極性障害特有の症状でしょう。
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