双極性障害だと脳が萎縮するのか
うつ病では脳が萎縮するという症状がみられることがあります。この脳の萎縮によって、集中力の低下や感情の制御力の低下、記憶力の低下というような症状が出てくるようです。
では、うつ状態の時期がある双極性障害では脳の萎縮は見られるのでしょうか。ここでは、うつ病による脳の萎縮と双極性障害について考えてみましょう。
うつ病による脳の萎縮
冒頭のとおり、うつ病になると脳の萎縮が見られることがあります。これは主に前頭前野という部分と、海馬という部分の血流が減ることにより起こり、この部分が萎縮するために、前頭前野と海馬が司っている機能が低下します。
前頭前野は集中力・注意力・思考力・コミュニケーション能力などというようなものを司っている部分で、この部分の機能が衰えると、注意力散漫になり、思考力が落ちます。また、感情の制御などもできなくなるため、感情的になります。
海馬というのは短期記憶を司る部分です。海馬が衰えると、昔のことは覚えていても、今のことが思い出せないという現象がおきます。
ちなみに、このうつ病による脳の萎縮は、うつ病が治れば元に戻りますので、脳の萎縮に対する治療よりもうつ病の治療の方が重要であると言えるでしょう。
双極性障害では脳の萎縮が起こるのか
それでは、うつ状態のある双極性障害では、この脳の萎縮が見られることはあるのでしょうか。
双極性障害と脳の萎縮の関連性は、まだはっきりとはわかっておらず、そもそもうつ病であっても全員に脳の萎縮がみられるわけでもないことから、双極性障害では脳が萎縮するということは断言できません。
ただし、うつ状態がひどいという人では、脳の萎縮が見られることがあるでしょう。双極性障害で脳の萎縮があったという場合でも、双極性障害が治れば、うつ病と同様に元に戻ると考えられます。
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