双極性障害に前兆はあるのか
精神疾患には、その疾患になる前兆というものがある場合もあります。例えば、うつ病だと表情が暗くなったり、口数が少なくなるというのが、それにあたります。
それでは、双極性障害では前兆があるのでしょうか。ここでは、双極性障害の前兆について考えてみましょう。
双極性障害に前兆はあるのか
双極性障害に前兆があるかどうか、またそれはどういう症状なのかということを言い表すのは、難しいところがあります。なぜなら双極性障害には、躁状態という状態と、うつ状態という状態があり、この2つは正反対といってもいいような症状だからです。
ですから、双極性障害に前兆があるとすれば、この2つの症状のどちらかの前兆が出るということになるでしょう。しかし、その場合双極性障害ではなく、うつ病などの他の疾患と間違われてしまうかもしれません。
躁状態とうつ状態の切り替わりの前兆
双極性障害自体の前兆となると難しいのですが、双極性障害の人の躁状態からうつ状態になるとき、そしてその逆の場合の前兆はあります。
たとえば、躁状態の前兆としては、元気になったと感じるというのがみられます。そのほかにも、食欲が増したり、動けるようになったりします。うつ状態からそういった状態になると、うつが治ったのだと思いがちですが、そうではなく躁転の前兆だったりします。
では、うつ状態になる前兆はどうかというと、今度は活動的に動けていたにも関わらず、急にスピードダウンするような感じです。やる気が徐々になくなてくると、うつ状態に変わる前兆だと言えるでしょう。
双極性障害では、この切り替わりの前兆がわかることで、事前に適切な対処をすることができます。心の準備もできますから、前兆を敏感に感じることは重要なことです。
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